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アイスボックスの選び方ポイント

これからアイスボックスの購入を検討されている方に、まず考えて頂きたいのが、利用シーンです。

  • 何日間の使用を想定しているのか
  • どれ位の人数で利用するのか
  • 収納スペースはどれくらいなのか
  • 予算はどれくらいなのか
  • どういうシーンで利用するかが具体的に見えているならば、それに沿ったアイスボックスを買えばいいだけですからね!

    選び方のポイント

    検討するポイントは、以下の4点です。

  • 保冷力
  • 容量
  • サイズ
  • 価格
  • 保冷力が強く、容量が大きく、サイズはコンパクトで、価格は安い。そんな夢のようなアイスボックスはありません。

    それぞれ相反する要素ですので、自分に必要なのはどういうボックスなのかをしっかり考えましょう。

    保冷日数に注意

    各ブランドで保冷日数の表記に、2日間のモノや、5日間のモノが有ると思いますが、実際にはそこまで保ちません。
    実は、保冷日数の表記は「温度20℃前後の室内で、ボックス内に入れた氷が残っている(完全に溶けてない)時間」の事を指します。(厳密には各メーカーによって定義は異なるが、概ねこんな感じ)

    勿論その間は開け閉めなんてほとんどしませんから、実際の使用状況とは大きく異なります。
    保冷期間5日のボックスは、実際の使用だと50~60%の2日~3日間の保冷能力と考えてよいでしょう。

    容量の目安

    初めてだとどれ位のサイズを買えばいいか分かりませんよね。以下に容量の目安を書いておきます。

  • 50L・・・2Lペットボトルなら16本、500mlペットボトルなら34本
  • 30L・・・2Lペットボトルなら6本、500mlペットボトルなら24本
  • 15L・・・2Lペットボトルなら4本500mlペットボトルなら15本
  • 50Lなら2Lペットボトルが16本も入ってしまうんですね。
    しかもこのデータはペットボトルのみ入れた場合ですので、実際に食材や保冷剤、飲料などを入れる場合はもう少し広く使えるはずです。

    一般的には4人家族で1泊2日なら50Lサイズを、2泊3日ならソフトボックスもプラスして、といった感じ。
    2人なら1泊2日で30L位が妥当かな~と思います。
    とはいえあくまで目安ですし、連泊の場合は現地で食料の調達をすればボックスの中身を減らす事も出来ます。
    ご自分に合ったものを選んでくださいね。

    キャスター付きってどうなの?

    最近良く見かけるキャスター付き(車輪付き)のボックスですが、メリットデメリットありますので、必要に応じて選んで下さい。
    キャスター付きの場合、重たいボックスでも楽に運ぶ事ができますが、車輪の構造上、容量が多少減ります。
    ただ、このキャスターも舗装された道やしっかりした地面ではスムーズですが、砂地や凸凹した道では車輪が回らない事もしばしばです。

    出来る限り車輪が大きめのものを選ぶようにしてください。 キャスターが無くても、オートキャンプ場なら問題ありませんし、キャンプ場でリヤカー貸し出しが有ったりしますので、あれば便利ですが、無くて不便な事はそれほど無いでしょう。

    釣り用ボックスをキャンプに使ってもいいの?

    結論から言えば、勿論使ってもよいですが、それぞれ住み分けをしている理由はあります。

    実は日本の釣り具メーカー(シマノ・ダイワなど)もアイスボックスの製造をしているのですが、これらはアウトドアブランドのボックスとは、少し違いがあります。
    釣り用ボックスは、当然ながら釣り人のことを考えて作られています。
    釣り人はアイスボックスを担いで移動することが多いため、まずとにかく軽いこと、そして新鮮さをキープするための保冷力、これらが釣用に求められているものです。

    そのため、これらの条件を満たす為に高価格帯は真空断熱パネルを用いることが多く、小容量で高価格なものが多いです。
    他には、魚の形に合わせてボックスも横長な点や、取り出しやすい小窓など、フィッシングシーンを考えた作りです。
    対してキャンプ用ボックスは基本的には大容量でそこそこの保冷力があれば重さは問題になりません。

    ですから、キャンプをしない釣り人がキャンプ用ボックスを買うことはまずありません。
    逆の場合もよっぽどのこだわり(デザイン重視とかオーバースペック希望とか)がある場合以外はやめておきましょう。
    とはいえ、キャンプにも釣りにも使えるボックスだって探せばありますし、低価格帯のボックスなら性能も作りも大差ありません。

    アイスボックスの種類

    大きく2種類に分ける事が出来ます。ハードとソフトです。
    それでは、それら2種類のボックスの違いについて説明していきます。

    ハード

    名前のとおりハード(硬い)なアイスボックスになります。一般的にアイスボックスというとこちらを意味します。
    頑丈なボディの中に断熱材が入っており、保冷効果があります。断熱材は発泡スチロール、発泡ウレタン、真空断熱パネルと種類があり、それぞれ保冷力が異なります。

    発泡スチロール

    ホームセンターなどの安いアイスボックスに多いです。子供のとき引っかいて遊んだアレです。

    発泡ウレタン

    割とまともな断熱材です。一般的なアウトドア用品の断熱材はこれです。
    厚みが増すほど保冷力も値段も高くなります。

    真空断熱パネル

    真空断熱によりほとんど熱を通しません。少ない保冷剤でも長持ちしますので軽量です。値段も最高クラスです。
    主に釣り用で、アウトドア用には真空断熱を恐らく使ったものはありません。

    ソフト

    ハードに比べると保冷力は落ちますが、軽く、未使用時にはコンパクトに収納できるのが利点です。
    手軽さ、保冷力の弱さから、ピクニックやデイキャンプ、買い物など、短期間の保冷のシーンで便利なアイテムです。
    保冷力に関しては、個体差は有りますが1泊2日が限界かなと思います。ソフトは保冷機能の付いたバッグくらいに考えましょう。