テントの選び方
初めてキャンプに行くんだけど、どんなテントがいいの?そんなあなたのために、あなたにピッタリのテントが見つかる上手な選び方を初心者向けに分かりやすく解説していきましょう!
テントといっても様々な種類が存在していますし、初心者向けにおすすめ!
というテントも設営が簡単なものだけでなく、使い勝手の良いテントまでありますから、そもそもキャンプ初心者にはどのようなテントがおすすめなのかを紹介するとともに、あなたの目的に合わせた上手な選び方を紹介していきますので、ぜひ自分にあった最適なテントを見つけてください。
初心者が知っておきたいテントのタイプ
自分に合ったテントを選ぶのであれば、ある程度テントにどんな種類があるのかを知っておくことは大切となります、そこでまずはテントの中でもとりわけキャンプ用として使われる種類の中から、特に初心者さんにおすすめされやすいテントの種類を分類して紹介していきますので、特徴を理解して選び方の参考にしてください。
テントの構造と選び方
キャンプ用のテントとしておすすめされることの多いテントの構造には大きく分けて2種類が存在します、1枚の壁で作られた「シングルウォールテント」と、2枚の壁で作られた「ダブルウォールテント」という種類なのですが、どちらも一長一短ありますので、自分適したテントを見つけましょう。
シングルウォールテント
初心者向けのキャンプ用テントとしては、ポップアップテントなどの単純な構造に多く見られるシングルウォールテント、設営が簡単で軽量化されているためツーリングなどには適していますが、レインフライと呼ばれる簡単にいってしまえばテントのをカバーするシートがないため、結露しやすかったりテント内が蒸れやすかったり前室がなかったりと不便な点もあります。
野外フェスやバーベキューなど、キャンプと言っても悪天候の中で宿泊する可能性が少ないシーンでは初心者におすすめと言えますが、しっかりと一泊する必要のあるキャンプの場合は不向きと言えます。
ダブルウォールテント
登山用のテントからファミリーキャンプ用のテントまで幅広く使われるテントの定番、キャンプ初心者であればとりあえずダブルウォールテントの中から選ぶのがおすすめです。
インナーテントと呼ばれる室内と、それを覆うようにして被せるレインフライを組み合わせて使うテントで、雨風をしのぐだけでなく通気性にも優れており、テントの内部がサウナ状態になるのを防ぎつつ、結露が発生しにくい構造です。
大きめのレインフライを搭載したテントであれば「前室」と呼ばれる張り出しスペースを作れるテントもあり、荷物を置くスペースにしたり大きいものだとリビングのように使用できるテントもあります。
テントの形状と選び方
テントの形状は設営や撤収の簡単さだけでなく、テントを使用した際の居住性にも大きく関わってくるため、キャンプ初心者であれば自分の好みや使用環境に合わせて適切な形状を選ぶのが重要となります。
テントの形状にはここで書ききれないほどの種類がありますが、その中からオートキャンプやファミリーキャンプといった場面で多く使用される初心者におすすめなテントの形状を紹介しますので、テントの形状ごとにどのような特徴があるのか、また自分に合ったテントはどのタイプなのかを見つけてください。
ドーム型テント
テントの中でも最も人気が高く、定番として初心者から上級者まで使用されるのがドーム型、初めてのテントを選ぶとするなら最も無難であり、かといって他の形状より劣っているというわけではありません。
プロの登山家から素人キャンパーまで幅広い層から支持されており、ドーム型テントは2本のポールをクロスさせてテントを持ち上げるような単純な仕組みなため、設営時間も慣れれば1人で作業して10分以内で組み立てられます。
キャンプ初心者がテント選びに迷った場合は、とりあえずドーム型のテントを買っておけば間違いありません。
ツールーム型テント
ドームタイプのテントをそのまま大きくして、タープと一体化させたような形状のツールーム型テントはロッジドーム型とも言われる名前の通り、まるでロッジのように部屋が分かれて快適かつ広々とした居住空間が得られるテントです。
ドーム型と比べると設営や撤収に時間がかかりますし、慣れても1人で設営しにくいのが難点ですが、雨が降っても濡れることなく調理ができるスペースなども設けられるため、天候に左右されずキャンプを楽しめるのは魅力です、初心者であってもテントを組み立てる作業が楽しいと思える人にはおすすめです。
ワンポール型テント
おしゃれな外観もあって野外フェスなどで多く見かけるワンポール型のテント、モノポール型やティピー型という言葉が使われることもあります。
三角形でレトロな見た目がかわいいため、初めてのテントにワンポール型を選ぼうと考えている初心者さんも多いと思います、しかし設営はなかなか難しいので注意が必要です。
構造自体は非常に単純で、一本のポールでテントの中心部分を持ち上げているだけ、あとはテントをロープで張っているだけなのですが、テントが自立しないため慣れるまではドーム型と比べるとかなり設営しにくいです。
しかし設営にかかる重量は少なく持ち運びも快適ですし、組み立ての工程も少ないためコツをつかめば設営や撤収が素早く行えるのも魅力的、キャンプに行くまでに公園などで設営の練習が出来るという初心者さんであれば、初めてのテントにワンポール型を選ぶのも悪くない選択です。
選ぶ際のポイント
では、キャンプ初心者の場合はどのようなテントを選ぶべきなのでしょうか?
テントのタイプを理解して自分にあったテントを選ぶのも大切ですが、より最適なテントを選ぶために覚えておきたいポイントや、あなた自身のタイプから上手な選び方を紹介していきたいと思います。
メーカーと値段
テントのメーカーには大きく分けて「ハイスペックメーカー」と「ベーシックメーカー」に分けられます。
安いからといって質が悪位というわけではなく、ハイスペックなメーカーは本格的な登山や過酷な環境での使用を想定したテントも展開されており、いわばプロフェッショナルな人たちが愛用しているメーカーです。
ここで紹介している2つのグループには大きな価格差があります、サイズや形状が同じようなテントでも3倍近く値段が違うことも多くあるので、予算と合わせて賢く選ぶのが重要となります。
高価なテントは確かにハイスペックですが、それはあくまで過酷な環境下での話。
キャンプ初心者がキャンプ場で使用する分にはハイスペックなメーカーのテントである必要はありませんが、確かにかっこいいテントも多くあるので予算に都合がつくのであれば購入を検討してみても良いかもしれません。
定番ブランド
コールマン(Coleman)
ロゴス(Logos)
ドッペルギャンガー(Doppel Ganger)
ケシュア(Quechua)
「コールマン」を筆頭にとしたビギナー向けのメーカーです、人の集まるキャンプ場ではテントサイトがコールマンだらけなんてこともよくあります、しかし高品質なテントが低価格で購入できるのは魅力的!初心者が安心して購入できる人気のメーカーです。
ハイスペックブランド
スノーピーク(Snow Peak)
モンベル(mont-bell)
アライテント(RIPEN)
ダンロップ(Dunlop)
小川キャンパル(Ogawa-Campal)
MSR(Mountain Safety Research)
ハイスペックな高級テントメーカーといってもビギナーが使って問題はありません。
ただ初めてのキャンプにここまで大きな初期投資をするという人は少ないだろうと思ったので、初心者には低価格でそれなりのメーカーをおすすめしていますが、ハイスペックなメーカーでもビギナーから使えるレジャー向けテントも販売されていますので、気に入ったテントがあればそれを選んでも問題はありません。
雨のキャンプに備えて耐水圧に注目
初心者がテントを選ぶ際に性能面で注意すべきポイントは耐水圧です。
テントにおいて耐水圧というのは簡単に言ってしまうと浸水に対する性能であり、耐水圧が低いテントを雨の中で使用していると浸水することがあり、寝袋ごとビチョビチョに濡れて寒さで目がさめたなんて事もあります。
そこでテントのスペック表を見てみると耐水圧の項目がありますが、1つの目安としては耐水圧1500mmであれば十分です、ゲリラ豪雨に見舞われてもテントの中は無事に済みます。
雨を引き寄せてしまうタイプの人は耐水圧2000mm以上のテントの方が良いかもしれませんが、耐水圧に比例して値段も上がるため、初心者の選び方としてはとりあえず1500mm以上を目安に考えましょう。
使用人数に合わせたテントの広さを選ぶ
テント選びでポイントになるのはやっぱり広さ、居住空間が広いだけでかなり快適に過ごせるわけですが、いったいどれくらいの広さがあればよいかというのは疑問だと思います、初めてテントを購入するという初心者であればより一層気になるポイントかもしれません。
もちろんテントのスペックを見れば収容人数が表記されていますが、選び方の目安としては底面積300cm×300cm程度あれば荷物と合わせて大人2人と子供2人がゆとりをもって過ごせます。
またテントのサイズは大きくなればなるほど重量が増えてしまいます、しかしオートキャンプであればテントの重さを機にする必要はないので、予算の許す限り大きなテントを選ぶのが初心者にはおすすめです。
テントの場合、収容人数が6人以上のものだと重量や設営において大きすぎて困るということもありますが、基本的には大は小を兼ねるという考え方で失敗することはありません。